sora3344’s diary

ひとりごと。思いを吐く訓練でもあります。

親切は誰にカエル。

 

なんだか過去のモヤモヤを文章にしてると、ネガった言葉ばかりなので脳に霧がかかる(´~)


んだよな。思い出したくない記憶やココロがゆらゆら落ちる桜の花びらだとしたら、じっくり見ることはできないし。

 

 


うーん。なんか癒される話を絞り出そう。。

 

 

 


そだなあ‥


昔免許取り立てで買ったばかりのポンコツ車でブイブイ曲がりくねった田舎道を走っていたある春の日。不意にエンジンルームから変な音がしたなと思ったらゆっくりと景色の流れが止まった。


焦りでカラダがヒンヤリしたのを覚えている。

 

 


途方にくれて澄んだ空とミルク色の雲のコントラストに現実逃避していると、でっかいトラックが路肩に停まった。

 

 


どうしたにいちゃん?と無骨なかんじのおじさん。 オレはなんか止まったんすよと遠い目をする。
おじさんはなにか工具を取り出して黙々とオレの車をいじる。

 

 

軽快なエンジン音とともに治ったぞにいちゃんというおじさん。

 


ありがとうございます!なにかお礼をというと、いらねえよ、ただな‥同じ状況になってるやつがいたらおれとおんなじことやってやれとぶっきらぼうに言って走り去っていった。

 


その節はありがとうございました

誰かにかえしていきます。

 

 

泣き虫3。

家路について早速ファミコンに興じる兄とそれを見てるオレ。
兄は夢中でそれを楽しんでいた。


不安定な父からの関心を補うように。今思い返すとそうだったんだ。僕を見てという行動だった。
たまに返ってくる波に必死にビート板で乗ろうとしていた。

 

 

 

ただただ寄せては帰る波のような父の関心が欲しくてやったこのオレらのこの行為は、父の津波ともいえる怒りを買った行動だった。


次の日の早朝、兄は顔が別人になるほど鉄拳制裁をうけ、オレは一発だけ殴られた。その父の般若のような表情は今もスマホで撮ったようにメモリーリストにあって削除できない。

 

 

 

 


ファミコンとソフトは全て捨てられ、その日父はまた出掛けたまま季節が変わるまで帰ってこなかった。

 


思えばあの日から兄はオレと妹を殴るのがコミュニケーションと捉えるようになった。

 


バケモノはこうして誕生する。

 


俺も妹も当時の現在も記憶を封じ込めてる面があるがブログや日記を用いて匿名発信する行為はココロを軽くさせてくれる。感謝です。ありがとう。

 

 


ちなみに兄は確か10歳だった。


オレは6歳で妹は4歳。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣き虫2。

年に何回か巣に戻る父の顔はどんより曇った綿菓子のようにぼやけてる。
ああこの人間が父というもんなのだ。

 


ある日愛というサプリを摂取するのを神様から禁止でもされてたんであろう兄が、それに反抗するかのように幼いオレらには見たこともない通貨を手に入れてきた。 

 


久しぶりに巣に戻ってきた父の3万円をポケットにオレらは母がよく買い物に連れていってくれていたデパートに行った。

 

 


見慣れた風景の色や匂いが通り過ぎていく。街場のデパートに着くまで、肌寒く小雨の降る中オレは兄の表情をジッとみていた。

 


オレは小学校にもまだ入学していなくて、お小遣いの概念がなかった。

 

 

 


その百貨店で兄はうまい棒やコーラ餅を買うようにファミコンのソフトを何本か買っていた。

 

 

 

 


帰り道に残りのお金は2人でそっとゴミ箱の中に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣きムシ1。

オレは泣き虫だった。

 

 


オレの視界が母の脚くらいしかなかったころのテレビは毎日お祭り騒ぎだった。


嫌なことがあって独り台所でたまに出てくるゴキブリに泣きごとを聞いてもらっていたときも、兄や妹や母がテレビをみて笑い声を共有していた。

 


父は実力のない、さすらいのギャンブラーだかで家の食費や家賃も持ち出し麻雀や賭けビリヤードをしていた。

 


そんな父のことはあまり覚えてない。

 


そんな不穏なじめじめした空気が漂う我が家は、その限りなくグレーなものを清浄してくれるテレビに救われてたんだろう。

 

 

 

 


暗い台所の隅で誰かが誰かの真似をしてるメロディが聞こえる。
グレーな我が家の雰囲気に合わない歌が聴こえる。妙に明るいカレーのコマーシャルが鳴ってる。


そんなときはいつもオレは自分の涙でドラえもんを描いていた。
その上をゴキブリがはっていた。

 


「ほんとうるさいねぇ、テレビが聞こえないじゃないねぇ?」


とオレ以外で笑い合ってたのを今も忘れない。

 

父の不貞は続きにわかギャンブラーの結末は家を売るということで着地した。帰ってきては消える、戻っては消える。そんな波のような人。

 

 

母はいつもイライラ、いつも般若のような顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おー虫よ。

小さいときはカゴと網を持って山に行った。
田舎のばあちゃん家の裏は山だった。

 


夏休みはお日様がカンカンだ。吹き出す汗も気にせずに夢中で夕方まで昆虫採集やザリガニなどを捕まえては楽しんでいた。

 


草を掻き分けると何かは、いた。川の石を持ち上げると何かは、いた。

 

 

 


この虫なんだろう。でっかいザリガニ。知らないお魚。

 


近所の鼻垂れ坊主やら年上のにいちゃん、キレイなお姉さん、なんかが自然と集まって夢中で遊んだ。それぞれ捕まえたカマキリなんかを戦わせたり、バッタを食べさせたり。子供残酷笑。

 

 


それが今はどうだろう。

 

 


ゴキブリを見てはギャー。カマドーマを見てはウンギャー。蛾程度でも部屋に侵入などされた日には七転八倒。蜘蛛の巣が顔につこうもんなら、ほ、本体はどこだ!とパニック。

 


なんと情けない己に成り果てたのだろう‥。

 


でかくなったのは身体だけで肝っ玉はちっさくなってる。虫は表情がないからこわいのだ。
トンボなんてあれ極悪すぎんぜ。

 


極悪トンボだ‥なんて。

 

 


顔がとれてもしばらく飛び続けるトンボを見た時からトンボがこわいと、そういえば昔の彼女が言ってたな。

 

 


夕焼け小焼けの赤とんぼ〜負われてみたのは〜いつの日か〜。

 

 

 

男性の腕時計。

 


時計が欲しかった。
しかも手巻きの面倒なやつ。
何年も前に買った時計はシンプルなやつ。

少し背伸びしちった。


誰かと出掛けたり、仕事にもつけてく。
重要なのはその前に巻くんだ。

これからの時間を刻んでいく針に力を与えると、不思議なもんで過ぎ去る流れを意識する。

 

子を授かれば使って欲しいな。

Gショックとかもカッコいいけど違う良さがある。


シンプルだけどオレは今これ好きなんだな。

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オレの刻をきざんでくれてありがと。

 

 

オソラ。

 

あの時見てた空は今も同じようにとらえられてるかな。

 

色々な空がある。

 

何年も前に見た空に色合いを重ねて当時を思い出すこともある。

 

音楽を聴くように空を見る。

 

メロディーを奏でるように空は鳴っている。

 

大切な人を失ったり、また素敵な方と出会ったり。そんな時空を見上げよう。

僕は記憶力がいい方ではないのでそうしてる。

 

空にアップデートするの。

 

 

 

だからいい空とかはないの。

 

 

ソラにみんな還る。いつも感謝だよ。

ありがとう。

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