sora3344’s diary

ひとりごと。思いを吐く訓練でもあります。

歯科恐怖

唐突だが私は歯科恐怖がある。


思えば鼻垂らして友達100人できるかな〜などとアホヅラで夢と希望を抱いていた少年時代のころ。
近所にある歯科でデカいマスクをつけたおじいちゃん先生に押さえつけられ、痛いよ痛いと泣きじゃくるオレをガン無視してジジイは無表情でオレの虫歯というよりかココロを削り取っていった。麻酔が効いてないのか削られてる最中痛すぎて意識が朦朧とした記憶もある。30年以上前の歯科医療の水準はそんな感じだったのか、ヤブだったのか定かでないが。そんな経験を何度かして少年から青年になり成人になっても歯医者は私を悩まし苦しめる存在になった。

 


幼いころの恐怖体験は壮絶で時にトラウマに変わる。まさに自分はそのトラウマで30歳過ぎてまでも歯医者の予約すらできない情け無い状態に陥ってしまった。虫歯痛が酷くても強いクスリを常用し歯医者を避け続けた。治したいジレンマから意味もなくボーッと歯医者のホームページとにらめっこ。たった一本の電話予約すらできない自分を責め続けてた。
当時から歯科医療の最先端アメリカでは局所麻酔より静脈内鎮静法全身麻酔など無痛を率先して実施しているらしい。アメリカで治療してぇ‥金はなんとかすると本気で考えていた。


ある日、とうとう異次元の痛みがやってきた、しかもドライブ中に。目の前が眩むほどのもので私はあまりの苦痛に冷や汗を垂れ流しながら、薬局へ行った。一番強い最強の鎮痛剤ください!!私は叫んでいた‥。


神経が腐っていて大変なことになっていたのだ。


歯医者のトラウマをはるかに凌駕するほどの苦痛に私は観念し友人から紹介された評判のよい歯医者に通った。そこの先生は親身で優しく震える私に、なるべく痛みのない治療をするからねと笑顔でおっしゃられた。仏のような表情にふと後光が見えた気がした。私は通って通って通い続けた。なんならホワイトニングまでした。もういいよと言われても通った。今でも3ヶ月に一回は通っている。私は歯医者をコンプリートしたのだ。人生は素晴らしいと感じた瞬間だった。

 


私が少年時代にココロ砕かれたあの歯医者さんはアレだ。多分ヤブだったのだ。。今グーグルマップで見るとやはり駐車場になっていた。
お医者さんは慎重に選ぼう( ´Д`